いよいよ憧れのマイホームでの生活が始まりますね。
今回は「引越し」の手続きについて詳しく解説していこうと思います。
「賃貸から賃貸」の引越しとは異なり、新築一戸建て特有の「手続き」や「工事」が必要となりますので、これからご紹介する「20項目」を必ずチェックしておきましょう!

【目次】

引っ越し手続きについて一番大事なこと

引っ越し手続きリストの本題に入る前に、引っ越しに伴う手続きを考える上で重要なポイントをまずお伝えしておきたいと思います。
それは、

  • 市役所関係の手続きは必要な持ち物を用意して、確実に期日を守るよう準備すること
  • 「金額の大きな手続き」を優先して手配すること

この2点です。そして、この「金額の大きな手続き」の中でも最も思いつきにくく、そして多くの方にとって初めての手続きとなるのがアンテナ工事です。
バタバタの引っ越し後の気楽な一家団欒に欠かせないテレビ。前もって手配することをおすすめします。

引越し前に必要な手続き

「引越し前」に必要な手続きは以下の通りです。
市町村が「変わる場合」と「変わらない場合」とで手続きの種類は異なります。
お住まいの市町村から出る場合は手続きの項目が多くなります。
特に遠方への引越しの場合は引越し後の手続きが難しくなる場合もありますので、忘れずに手続するようにしましょう。

市役所での手続き

役所での手続きは一般的に「14日前」から受け付けています。
いつから手続きができるのか、お住まいの地域の役所へ確認して早めに手続きをしておきましょう。

①転出届(市町村が変わる場合)

早速、引っ越しと言えば真っ先に思い浮かぶ「転居届」を見ていきたいと思います。
手続きは転居日の14日前から可能となります。
必要書類は下記のとおりです。
なお、代理人が手続する場合は、委任状・代理人の本人確認書類と印鑑が必要です。
また、同一市町村内の引っ越しであれば、引っ越し後に転居届を提出するのみです。

  • 転出届
  • マイナンバーカード又は通知カード(家族全員分)
  • 本人確認書類
  • 印鑑

②印鑑登録の登録抹消(市町村が変わる場合)

印鑑登録については、通常、転出届と同時に手続すると、複数回市役所・区役所に行く手間が省けて効率的です。
届け出の特にありませんが、引っ越しの1~2週間前までに届け出を済ませておくと、いざ実印が必要になった時に安心です。
代理人による手続きは、先述の転出届と同様、委任状・代理人の本人確認書類と印鑑が必要です。

  • 印鑑登録廃止証明書
  • 印鑑登録証
  • 登録している印鑑
  • 本人確認書類

ライフライン(電気・ガス・水道)の手続き

ライフラインの手続きは、引越し1週間前までに済ませておくと安心です。
まず、現在お住いのご自宅の電気・ガス・水道の利用停止の手続きが必要です。
手続きはいずれも電話またはインターネットにて申し込みが必要です。
また、スムーズに引っ越し先での新生活を始められるよう、利用申し込みは忘れずに行ってください。 とりわけ注意が必要なのが、ガスの利用開始の手続です。ガスの開栓は立ち合いが必要とされておりますので、スケジュールを整理しておくと安心です。

お子様関係の手続き

お子さんの学区が変わる方は、引越しがわかった時点で早めに学校や幼稚園、保育園の手続きに関して調べておきましょう。
また引越しで市町村が変わり、18歳未満のお子さんがいらっしゃる場合は、役所で「児童手当給資格消滅届」を提出して児童手当の廃止手続きを行ってください。

公立小学校の場合は、1.在学証明書、2.教科書給付証明書、3.転入学通知書を発行してもらう必要があります。
一方、幼稚園や保育園の場合はそれぞれ、幼稚園であれば1.願書、2.誓約書、3.園から指定された書類が、保育園であれば、就労証明書など各自治体が指定する様式が必要となります。
児童手当を支給している場合であれば、児童手当受給事由消滅届が必要となります。

新築一戸建てに引っ越す際の手続き

新築一戸建てに引っ越す場合は、アンテナやエアコンの設置工事も必ず手配しておきましょう。
設置工事自体は数時間で終わりますが、引越しが決まった時点で業者を検討しておくと安心です。

⑦アンテナの設置工事の手配

新しくマイホームを購入したら、当たり前のようにテレビを見ることができる状態で引き渡しされると思うかもしれませんが、実は別途工事が必要なことが多いです。(特に建売住宅)
マイホーム購入時の見積書に「アンテナ工事費用」が入っているか確認しておきましょう。
アンテナ工事が別途の場合、設置工事が必要となります。
ハウスメーカーの提携業者が工事をする場合の相場は10万円~であるのに対して、ご自身でアンテナ工事業者を調べて直接依頼すると、半額以下の相場であると言われています。引越し前に依頼する業者を調べて決定しておきましょう。

⑧エアコン設置工事の手配

注文住宅でエアコンを自身で購入、設置する場合や、建売住宅や中古住宅でエアコンを持ち込む場合、設置工事の手配が必要です。
引越しが夏になる場合は、エアコンの設置工事までの期間は早くて2週間、長くて3週間から1か月以上と、かなり混雑が予想されます。

その他の手続き(引越しが決まり次第)

以下の手続きは、引越しが決まり次第順次行うようにしましょう。
現在のお住いが賃貸の場合、1か月前の連絡が一般的ですが、1か月以上前に連絡が必要な場合もありますので、引越しが決まり次第確認をするようにしましょう。
また、新築一戸建てに引越しをする場合は新しく家具を購入して使用することが多いかと思います。
その場合、旧居で使用していた家具や家電は「粗大ごみ」として回収をしてもらうことになります。
自治体によっては粗大ごみの回収に予約が必要な場合もありますので、余裕をもって回収の手続きをしておくようにしましょう。

【引越し前に必要なその他の手続き】

  • ⑨賃貸の管理会社へ退去申請
  • ⑩ネットプロパイダの解約、移転、契約
  • ⑪引越し業者への相見積もり、業者の決定
  • ⑫粗大ごみの回収手続き
  • ⑬郵便物の転居、転送サービスの届け
  • (⑬に関連して)ヤマト運輸の転送サービスの届け(必要な方のみ。佐川急便やその他宅配業者には、転送サービスはありません。転送費用が別途かかりますので、引越し後は早めに通販サイトなどの住所を変更しましょう。)

引越し後に必要な手続き

「引越し後」に必要な手続きは以下の通りです。
片付けや新しい環境での生活で忙しいかとは思いますが、手続きの期間を過ぎると様々な不便が生じます。
必ず確認しておきましょう。

市役所での手続き

市町村が変わらない場合は転居届、市町村が変わった場合は転入届を、引越日から14日以内に手続きを行いましょう。

⑭転居届

また、実印を使用する予定がある方は「印鑑登録」を、引越し先の市町村で行っておきましょう。
まず、転居届に必要なものは下記のとおりです。

  • 転居届
  • マイナンバーカード又は通知カード(家族全員分)
  • 本人確認書類
  • 印鑑

一方、転入届については下記のとおりです。

  • 転入届
  • 転出証明書
  • マイナンバーカード又は通知カード(家族全員分)
  • 本人確認書類
  • 印鑑

なお、代理人が手続する場合は、転居届・転入届のいずれについても委任状・代理人の本人確認書類と印鑑が必要です。
異なる市町村への引っ越しの場合に必要な転出届と類似の手続きとなります。 また、印鑑登録についても引っ越し前に印鑑登録の抹消と類似の手続きとなっており、1.印鑑登録申請書、2.登録する印鑑、3.本人確認書類が必要です。

お子さま関係の手続き

新しい市町村での児童手当の申請をする場合、児童手当は、手続きをした月の翌月分から支給されます。
月末に引越しをして、児童手当の申請が翌月になってしまっても15日以内であれば間隔を開けず受け取ることができますので、早めに手続きをしておきましょう。
児童手当の申請に際して必要となる書類は下記のとおりです。

  • 児童手当認定請求書
  • 振込用の通帳又はキャッシュカード(申請者のもの)
  • 申請者の本人確認書類又はマイナンバーカード
  • 申請者の健康保険証(厚生年金加入の場合のみ)
  • 印鑑

その他の手続き

車やバイクを所有している方は、新しいナンバー取得の手続きをしておきましょう。
また、銀行やクレジットカード、通販サイトなどの住所変更をしておきましょう。
郵便局の転送サービスは1年間です。
その間に、届いた郵便物の送り元に住所変更を出しておくようにしましょう。
転送サービスの期限が切れると、新住所に郵便が届かなくなってしまいます。

まとめ

以上、新築一戸建ての引越しに伴う手続きに関してご紹介しました。
役所で行う手続きの中には、市町村ごとに必要書類が異なることもありますので、HPや問い合わせをして最新情報を確認してください。
また新築一戸建てで特に建売住宅へ引っ越される場合は、アンテナの有無を確認し、工事の手配をしましょう。
スムーズに新生活が始められるよう、手続き内容を確認して、快適なマイホーム生活を楽しんでくださいね。