デザインアンテナは一般的に、下記のようなデメリットがあると言われています。

  • 電波の受信感度が悪く、ブースターが必要となる可能性が高くなる。
  • 電波塔であるスカイツリーの方向に建物があると、受信状況に影響がでる可能性が高くなる。

ですが、そもそも「ブースターって何・・?」「受信感度とは・・?」という方が大半だと思うので、この2つのデメリットの意味と、その真偽について見ていこうと思います。
結論から言えば、デザインアンテナの性能は現在、他の地デジアンテナ(魚の骨のような形をした八木式アンテナ)とほぼ同等です。
また、ブースターの有無は地域の受信状況よりもテレビの台数に大きく左右されるため、デザインアンテナ固有のデメリットではありません。

デザインアンテナは電波の受信感度が悪いのか?

テレビのアンテナの電波の受信感度(電波を受信する性能と思っていただいて構いません。)は何によって決められているかというと、「素子数」により決まっています。
「素子」とは八木式アンテナの横棒のことで、多いほど受信感度が良くなります。デザインアンテナなど「素子」が目に見える形ではないので、「20素子相当」のように言われています。
つまり、「20素子の八木式アンテナ」と「20素子相当のデザインアンテナ」は性能が同じアンテナということになります。
そして、八木式アンテナは「27素子」まで、デザインアンテナは「26素子相当」までとなっているので、確かに素子数による性能の比較は八木式アンテナに軍配が上がります。
ただ、実際に27素子のアンテナを使わなければいけないことは多くはなく、26素子以下のアンテナで十分であるため、単純な素子数の比較をするだけではあまり意味がありません。
デザインアンテナの受信感度が悪いと言われている最大の理由は、八木式アンテナが屋根の上(高いところ)に設置されることが多いのに対して、デザインアンテナが壁面(屋根の上より低いところ)に設置されることが多いことです

デザインアンテナは設置場所が限定されてしまうのか?

アンテナは地面からの高さが高いほど、電波の受信感度は良くなります。
また、電波塔であるスカイツリーに近い地域やアンテナの向きがスカイツリーに正しく向いているほど、電波の受信状況は良くなります。
ですので、デザインアンテナを壁面に設置する際には、スカイツリーのある方角の壁面に設置することが多くなりますが、隣の住宅との兼ね合いでそれが難しい場合は、設置場所が限定されてしまいます。
そして、結果的に壁面にデザインアンテナを設置するより、屋根の上に八木式アンテナを設置するほうが受信状況が良い場合が出てきます。

デメリット解決策

2012年(平成24年)までは、テレビアンテナの電波は東京タワーから発信され、テレビアンテナの設置が難しい地域や電波状況の良くない地域が多かったのですが、その状況が劇的に変わったのが、スカイツリーの電波塔・観光施設としての開業です。
これにより、2017年現在、多くの地域では受信状況が大幅に改善しました。
併せて、デザインアンテナの性能もここ数年で飛躍的に進歩し、素子数も他の地デジアンテナと見劣りしないものとなりました。
ですので、実際のところ、ほとんど差はないのですが、それでも、「八木式アンテナは設置できるけど、デザインアンテナは難しい」という場合の解決方法があります。
それは、屋根裏に設置することです。
屋根裏設置が気になる方は下記をご参照ください。 屋根裏設置にデメリットはあるの?気になる4つのポイント

屋根の形状にもよりますが、屋根裏の頂点に設置することで屋根の上に設置するのとほとんど同じ高さでアンテナが設置できます。
これにより、受信状況が屋根の上とそん色ないものとなり、デザインアンテナのメリット(外観を損なわない・鳥のフンの害がない)を受けることができます。

最後に

一般的に費用面で、デザインアンテナはUHFアンテナ(魚の骨の形の地デジアンテナ)より高くなる傾向にあります。 ベストアンテナ工事では、仲介料やCMなどの広告宣伝・営業活動費によってアンテナ工事料金が上乗せされてしまわないよう、ネット・電話でお客様から直接ご予約をいただいています。
また、こちらからセールスの電話をすることも一切ございません。
アンテナ工事をご検討の際はどうぞお気軽に御連絡ください。
平日の仕事帰りなど、デザインアンテナの屋根裏設置は夜でも可能です。
関東エリア(埼玉・東京・千葉・神奈川)にお住いで、アンテナ工事専門業者をお探しの方は、ぜひ弊社にご相談ください。